「バイクのすり抜けっていいの?」
「信号が赤だからすり抜けしてるんだよ」
そんなアナタのための記事です。
もくじ
バイクのすり抜けは危険
混雑する通勤ラッシュの時間帯。
バイクで会社に向かうアナタの前に自動車が長蛇の列をなしています。
毎日目にする光景でしょうか。
そんな車たちを脇目に、隙間をシャーっと駆け抜けているバイク。
これがすり抜けです。
アナタも何度も見たことありますよね?
ご自身でもやった経験があるのではないでしょうか。
なんだか、違反な感じは否めませんが、すり抜け自体では違反になりません。(2018年11月現在)
(道交法で関係がありそうなのは、第26条の二(進路変更の禁止)、第28条(追い越しの方法)、第30条(追い越しを禁止する場所)あたりが関係します。)
なんだかんだ言って、すり抜けで捕まった人を私は知りません。
そして、すり抜けしないライダーを見ることもあまりありません。
それくらい、バイクはすり抜けをしているものです。
冷静に考えると、まあまあ危ない行為ではありますが、それで捕まることはないはずです。
(よほどスピードを出していたり、車と接触したら話は別でしょうけど。)
チョー危ないすり抜け
捕まりはしないであろう、すり抜け。
慣れたライダーならすり抜けも上手なものですが、初心者にはどういうすり抜けが危険か、わかりにくい場合があります。
少し、例を考えてみましょう。
- 渋滞が信号のない交差点を貫いているとき(車のかげから歩行者が飛び出すかも)
- 通学路になっている道路が近くにあるとき(子供の行動は予測不能です)
- 指示器を点滅させている車の横を通るとき(巻き込まれます)
- スペースが狭いとき(車や縁石、ガードレールとの接触に注意)
- 高級車のそばを通るとき(デミオならしょうがないねで済みますが、ロールスロイスとかには死んでも当てないように)
- 自転車が前方ですり抜けをしているとき(追いついたときにお互い困る)
- トラックやバスの前で渋滞の列が切れているとき(いわゆる右直事故(サンキュー事故)に注意)
などなど、挙げだしたらキリがありません。
上述の状況以外にも、すり抜けには危険な場合があります。
その辺はアナタ自身でヒヤリハットしながら体験してみるのがよいでしょう。
車のドライバーの気持ち
アナタは車の運転をしますか?
その時にバイクがすり抜けてきたらどう感じますか?
自分がバイクに乗っている/乗ったことあるという方なら、特に何も思わないかもしれませんが、バイク経験がないドライバーには、「すり抜け」の意味が分かりません。
「あぶないな!」
「自分だけ先に行きやがって!」
と思われることでしょう。
バイクに乗らない人にはライダーの気持ちはわかりません。
ゆえに、後方確認なんてせずに左折してきます。
道でバイクが走っているという認識がありません。
そうなって困る(ケガする)のは、ライダーです。
いい迷惑ですが、仕方ありません。
分からないのですから。
そういう人間が1トンもある鉄の塊を転がしているのが公道です。
十分に気を付けましょう。
ライダーは紳士であるべき
一昔前の人から言わせれば、
「バイク=ワル」
のようなイメージが強いのではないでしょうか。
かつて、400ccや750ccのバイクを爆音で乗り回し、路上サーカスをして地域住民を楽しませていた「暴走族」と呼ばれる民族がいました。
彼らのおかげで、バイクのイメージがとても悪化してしまいました。
彼らはほぼ絶滅状態ですが、今でもこの少数派民族の残党がいて、相変わらず路上サーカスを行っています。
しかし、バイクの排気量が小さくなり、原付でのサーカスしか見ることができないことも。
大きくても250ccくらいだそうです。
田舎の民族に至っては、単独で昼間に現れることも多く、信号を守って走行します。
民族文化はほぼ消滅しましたが、バイクに対する悪いイメージだけが残りました。
バイクメーカーはいい迷惑です。
「これからバイクに乗りたい!」と思っているアナタにも良い影響はないですよね?
私も乗り始めるときは、まあまあ反対されました。(勝手に買って乗りましたが)
イメージが悪いので、マナーが少しでも悪いと、
「やっぱりバイクの奴らは・・・。」
という目で見られます。
だったら逆に、紳士的にバイクに乗ろうではありませんか。
するとどうでしょうか。
「バイクの奴らって案外紳士的だな」
「え?優しくない?」
みたいな印象(ギャップ萌え)を与えることができます。
利用しない手はありませんね!
具体的な紳士的対応は・・・
- 「お先にどうぞ」をする
- 割り込みしない
- 意味もなく吹かさない
などなど。
簡単ですね。
ぜひ、やってみましょう!
バイクのすり抜けが紳士的かどうかは謎ですが、こういうライダーもいらっしゃいます。
紳士的です。アナタもすり抜けの時にガソリンコック閉めてあげましょう。